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Section 6.3 問題解決の方針

問題解決の方針としては、次の3つが基本的である。

  • 還元主義: 複雑な対象を何らかの基準に従ってより単純な複数の要素に分割し、個々の要素を分析して対象を説明する。

  • 構造主義: 複雑な対象を何らかの基準に従ってより単純な複数の要素に分割し、要素間の関係を分析して対象を説明する。

  • 創発主義: 複雑な対象を要素に分割せず対象全体を分析して対象を説明する。

還元主義、構造主義、創発主義の方針を示した模式図を、それぞれ図6.4、図6.5、図6.6に示す。 また、還元主義、構造主義、創発主義の方針を比較して表6.3に示す。

6.3. 還元主義、構造主義、創発主義の比較
方針 還元主義 構造主義 創発主義
モデル 集合 システム -
利点 より小さい対象を分析できる 要素間の関係を分析できる 未知の部分が多くても分析できる
欠点 適切な分割を行う必要がある 関係を明確に表現できないことがある 非科学的になりやすい
6.4. 還元主義
6.5. 構造主義
6.6. 創発主義